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2014年4月3日木曜日

七転び八起き 川崎北編


このテーマの内容は、講師の平松 健男 氏(鎌倉市倫理法人会広報委員長)が、11月12日に鎌倉市、3月6日に厚木・伊勢原で講話した内容とほぼ同じです。
セミナー会場は、ホテル梶ヶ谷プラザです。石渡会長じきじき運転の車で迷うことなく、6時半からの早朝セミナーに参加することができました。

また、川崎北倫理法人会の皆様(出席者:12名)には、このような機会をいただきましたことを心から感謝申し上げます。



【平松 健男 氏のプロフィール:省略します】
以下は、平松氏の講話内容の一部です。


「企業では、従業員全員が参画して決めた新鮮な(その時代に沿った)『理念』に向かって決意を新たにすることが大切です。大多数の企業は、『顧客第一』を第一の理念に掲げています。しかし、私は、『従業員の幸福』を第一の理念に掲げるべきだと思います。京セラの会長をされている稲盛氏は、破綻企業JALの理念に、これを採用しています。
社員が楽しく仕事をすることによって、持てる力を120%発揮して貰うとともに、退職するとき、『この会社はいい会社だったなぁ』と思える会社にするには、従業員の幸福度を増大させなければいけません。また、新入社員がこの会社の10年先、20年先に希望を持つことができれば、必然的に顧客を大切にし、会社は繁栄することでしょう。
米国のように、CEOが自らの収入に拘り、短期的な業績を最優先とし、短期の利益だけを優先させれば、技術的には難しいけれど、商品力の高い製品の開発は回避するでしょう。その結果、線香花火的な利益は上げられても、長期的には衰退の一途をたどることになります。GM、FORD、クライスラの凋落ぶりは顕著です。
また50年ほど前の日本では、新入社員の給与.に対する社長の給与の比は、300~400程度だったと思います。しかし、最近、米国人が日本の会社のCEOになると、その比が3000~4000に、一桁も膨張しています。この傾向が続けば、日本も米国と同じように凋落することになるでしょう。つまり、強い者が弱者を蹂躙せずに労わるという日本独特の良さが失われ、若い人のやる気をなくしてしまっているような気がします。」




平松氏は、三菱自動車において、オートマチックトランスミッション(AT)車の開発に携わりました。その中で、峠道の登り、下りで、ベテランドライバーに手動で変速して貰い、車両の走行状態と、変速動作との関係をコンピュータでパターン認識させ、同じ様な道路をAT車で走行したとき、認識通りの変速を自動的に実現させるシステムを世界で初めて開発しました。下り坂では自動的にエンジンブレーキが効きますし、アクセルペダルを強く踏まなくても、速く踏むだけで1段減速させることなど、今では世界中でこのシステムが採用されています。
一旦開発が完了したと思っても、ドライバー(うるさい評論家など)全員の賛同がなかなか得られず、大変苦労しましたが、新たなファジィ制御理論を構築し、完成させたのです。
その他、平松氏の技術者としての豊富な経験の中で、「七転び八起き」を実演する話が一杯ありました。(平松)

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