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2015年6月16日火曜日


~今、求められる国際人としてのマナー~吉門 憲宏

九州地方に豪雨をもたらした梅雨前線が、関東地方では竜巻となって猛威を振るいました。竜巻は、激しい上昇気流が原因で発生し、渦の規模(半径)が小さいために超高速渦流れとなり、風速は90m/sにも達します。
台風の場合は、渦の規模(半径)が大きいので、竜巻よりトータルエネルギーは大きくても、風速は50m/s程度にしかならず、局部的な破壊力は竜巻が勝ります。
激しい上昇気流の発生原は、地上の高温(暖気)と上空の低温(寒気)との組合せです。地上と高空との温度差が大きいと、竜巻の中心にある地上の暖気(密度小)が上昇を開始し、中心部が真空状態となり、周辺の寒気が上空から地上に向かって吹き降ろし、中心部に向かって集められます。地球の自転の影響で、自転方向に激しい渦流れを発生させ、それが竜巻の眼となります。
海の近くでは、スポット的な暖気が発生しにくいので、竜巻は発生しにくいのですが、ヒートアイランド現象の激しい内陸(太陽光発電用黒色パネルなど、太陽光を吸収する発熱体が、上昇気流の引き金になり得る?)では竜巻の危険は増します。雨降りという天気予測が外れ、朝からどんよりとした曇りの天候です。


本日の講師は、マナーズ・コンサルタントとして、各地で公演活動をされている吉門 憲宏 氏です。

最初に、石渡会長の3分間スピーチです。

「昨晩、テレビ東京で、鎌倫の会員である名知さんの講演がありました。ミャンマーの医療、衛生面の向上に活躍されている名知仁子さんを皆さんで応援したいと思います。この活動が全国から支援される活動に広げたいと思います。鎌倫には、優秀な倫理実践者が沢山いて、その中の多くが地道な活動をされていることを嬉しく思います。何事も本を忘れないこと。親孝行し、恩人を忘れないことなど、倫理の活動は自分の周辺にあるということを忘れないで頂きたいと思います。」

次は、吉門 憲宏 氏の講話です。


【吉門 憲宏 のプロフィール】
マナーズ・コンサルタントを主宰し、各地で公演
1969年国際線客室乗務員として日本航空に入社、

「日航入社当初に受けた6ヶ月の教育訓練は、苦しかった反面、自分を変えてくれました。当時は360/$の時代でしたので、国際線に乗っているのは殆どが外国人でした。振り返って考えると、このことが、その後の私の人生の土台を作ってくれた、と思います。」

「最初のフライトは、ホノルル経由ロス行きでした。夜間に、ホノルルの浜を散策したとき、今にも自殺でもしそうな米兵に遭い、話をしました。彼はベトナム戦争のための傭兵でした。戦争の恐ろしさを肌で感じました。また、アメリカのあるホテルで著名な男優とエレベータに乗り合わせたところ、気軽に目を見ながら『お元気ですか?』と声をかけられ、びっくりしました。しかし、アメリカ人は、有名人であろうとなかろうと、見ず知らずの人にもそのような挨拶をすることは、当たり前だったのです。日本人が見知らぬ人を、自分とは無関係な人と感じているのに対し、彼らは、初対面の人を『愛と友情を育む可能性のある人』とみなしているのです。日本人とは、真逆な受け取り方です。日本人のコミュニケーション能力の無さは、大いに反省するべきです。日本人の多くは『対人恐怖症』であるのに対し、米国人の殆どは『対神(じん)恐怖症』ではあっても、『対人恐怖症』ではないようです。」

「日本人は暗黙の了解『以心伝心』の考え方ですが、これは甘えだと思いますし、外国人には通じません。意思表示を明確にすることは重要なことです。そうでなければ、日本人は不可解と受け止められてしまいます。このようなコミュニケーション不足では、損をするでしょう。才能のある人が表面には出て来ない日本。独特の素晴らしい文化と人間性を持っていながら、不可解で損する日本人から決別するべきです。」

コミュニケーション能力の不足の原因は、日本人の特性によるものが多く、外国と付き合うには、修正が必要だと痛感しました。ただ、外国語が自由に使えない会話力の無さ、自己主張することにためらいを感じる風潮、教育の場面で堂々と自己主張する訓練がなされていなかったことなど、修正するには、少々の時間が必要とも感じました。

「日本人の中には、飛行機に乗って、隣の席の人に挨拶もしない人が多い。もっと、積極的にコミュニケーションを取り、世界で通用する日本人にならなければいけない。握手する際に、日本人は何度もお辞儀をしながら握手するが、親愛の情を込めた目で相手を見て握手する西洋流の方が理に叶っていると思います。握手は瞬間芸です。美しく、品位・品格が一級のマナーでありたいものです。」 

今朝、久し振りに白木大五郎副会長が九州での重粒子線治療を終えて、鎌倫のセミナーに参加されました。この治療で、ほぼ完璧に前立腺の癌細胞を死滅させたとのこと。副作用も殆どなく、蘇られたことに出席者一同で感謝し、祝福しました。


この後、オリーブの木で美味しい朝食を頂きがら、一人2分で感想を述べ合いました。その後、吉門 氏は、鎌倫恒例の人力車でオリーブとホテルを往復されました。


 (平松 健男 記)

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